2017. 8.17
「そば」と表示できるのは、そば粉が30%以上となんとなく覚えていましたが、乾麺(干しそば)の中には、そば粉10%のものがありました。
この表示は問題ないのか、調べて見ました。
★:「生めんのそば」は、「生めん類の表示に関する公正競争規約」で規定されています。
公正競争規約については、こちらを参照。
自主的に設定する業界のルールとなります。
★:「干しそば」は、「乾めん類品質表示基準」で定められています。
そば粉が30%以上、小麦粉が70%以下のものが「そば」と表示できます。
「生めん類の表示に関する公正競争規約」からの抜粋
この規約で「そば」とは、そば粉30%以上、小麦粉 (灰分が 0.8%以下のものに限る。)70%以下の割合 で混合したものを主たる原料とし、これに水を加えて 練り合わせた後製めんしたもの又は製めんした後加工 したものをいう。
「生めん類の表示に関する公正競争規約」は、公正競争規約条文のコード19を参照。
そば粉の配合割合が30%以上の場合、「そば」と表示できます。
そば粉の配合割合が30%未満でも、配合割合を表記すれば、「そば」と表記できます。
「乾めん類品質表示基準」からの抜粋
・・・・ ただし、そば粉の配合割合が30%以上である場合は、この限りでない。
実配合割合を上回らない数値により「2割」、「20%」等と記載すること。ただし、そば粉の配 合割合が10%未満のものにあっては、「1割未満」、「10%未満」等と記載すること。
「乾めん類品質表示基準」は、品質表示基準一覧の乾めん類品質表示基準[PDF:21KB]を参照。
自分で「そば」を手打ちもしますが、そば粉の入手や、作るのに50分ほどかかったり、後片付けの手間もあったりで、手軽な「干しそば」を試してみました。十割の「干しそば」も試してみましたが、手打ちした「そば」とは別ものな感じだったので、それならと割り切って、安い「干しそば」にいきつきました。
食べた瞬間、小麦粉の味が広がりました。そばの味をイメージして食べたので、ギャップが大きく感じたのかもしれません。
ただし、「そば」に固執しなければ、味に問題はありませんでした。特に、食塩などの添加物が無いのがうれしいいです。
見た目は、「麺屋 佳喜庵 蕎麦」に比べて黒っぽく、「そば」っぽく見えます。
味も、特に不満はなく、「麺屋 佳喜庵 蕎麦」のように、小麦粉の味を強く感じる事はないので、「そば」と思えなくもないです。
そばの色が黒かったり白かったりする理由については、こちらを参照。
「二八そば」「十割そば」なら、干しそばでも、そば湯を味わうことができます。
ただ、個人的には、そば湯は、(打ち粉ではなく)そば粉で別に作った方が好きです。
十割そばです。原材料は、そば粉のみです。
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